1.神輿の逸話 |
現在の神輿は、昭和7年に漁師達がお金を出し合って購入したものであります。購入時に担ぎ初めにクジを引き、2回とも野出町が引き当てたという逸話があります。
神輿渡御は、浜3町(野出町、春日町、新町)の宮入を終えた後、神輿当番の町(一番に宮入りする町がその年の神輿番)の祭礼役員や若い衆により、神輿が拝殿前に運ばれて台座に置き、神主により御霊が神輿に入れられます。
宮司による神輿に御霊を入れ終わると同時に担ぎ出されて、拝殿前や境内を荒々しく勇壮に担ぎ、所狭しと境内を走り回ります。荒々しく走り回るために時には怪我人が出ることもあります。神輿を担いで春日神社を出御をして、猿田彦のお面を付けた前天狗が神輿を先導したり、屋根の軒(の)きや狭い道があれば、竹で叩き、担ぎ手に知らせます。後天狗は竹で神輿につけてある鈴を叩き、気合いを入れます。そして、神楽も同行します。
平成26年に鳳凰を新調。
平成28年7月3日 大修理による入魂式(植山工務店)。
|
2.御旅所・休憩所 |
|
新町長生会館 |
|
春日神社を出発をして、最初は新町長生会館へ向かいます。その後、新町長生会館から、臨海線を渡り、泉佐野漁港を周り、泉佐野漁業協同組合へ向かいます。 |
|
泉佐野漁業協同組合 |
|
泉佐野漁業協同組合の後、引き続き泉佐野漁港を渡御し、新町御旅所へ向かいます。 |
|
新町御旅所(新町会館内) |
 |
新町御旅所出発後、春日町御旅所へ向かいます。 |
|
春日町御旅所(春日町会館内) |
 |
春日町御旅所出発後、龍神御旅所へ向かいます。 |
|
龍神御旅所(元町御旅所) |
 |
元町御旅所は、他の御旅所とは違い、石灯籠が置かれています。正面には「奉龍燈御?明?」と彫り刻んであり、後面には、年代などが彫られているようなんですが、解明できず不詳。石灯籠の囲いの前には、大きな石が置いてあり、御供物や御神酒等が置かれています。その両側に狛犬が置かれています。
狛犬の台座には、正面には「奉獻」と彫られて天保四年(月日は不詳)、内側には水間屋長左エ門と彫り刻んでいます。昭和30年代までは、木製の鳥居が立っていたんですが、台風で倒れてしまいます。現在は、提灯台を立て提灯を掛けています。
ここの石灯籠は、昔、野出の沖の方にあった石灯籠で、船舶の安全と公海の安全を守るために建立されたが、海水の浸食により、浸かり始めたので引き上げて、場所を何度も移動し、現在の場所まで引き上げたという逸話があります。 |
|
野出町御旅所 |
 |
龍神御旅所を出発して、野出町御旅所へ到着します。その後、野出町内を周りつつ、大将軍御旅所へ向かいます。 |
|
大西町御旅所 |
 |
現在は、御旅所入り中止。 |
|
大将軍御旅所 |
|
大西町御旅所を出発して、つばさ通り商店街を通って、大将軍御旅所に到着します。
大将軍御旅所を出発して、つばさ通り商店街、春日通り商店街を通り、春日神社へ還御します。 |
|
春日神社に神輿が還御されるのは、午後5時頃になります。年によっては、遅れ気味になることがあります。新町、春日町、龍神、野出町御旅所は、住吉神社の御旅所、大西町、大将軍御旅所は、春日神社の御旅所ではないかといわれています。
|